若い頃、「幸せとは何だろう」と考えたことがありました。
その頃の私は、仕事で成果を出すこと、昇進すること、大きな目標を達成することが幸せだと思っていました。
もちろん、それは今でも大切なことです。
しかし、60歳を過ぎた今、幸せの感じ方が少し変わってきました。
最近は、小さなことに幸せを感じる機会が増えたのです。
朝5時、まだ涼しい時間に散歩へ出掛けること。
歩きながら季節の移り変わりを感じること。
温泉にゆっくり浸かり、心も体もリラックスすること。
近くに住む娘の家族が、ふらっと孫を連れて遊びに来てくれること。
福岡市に住む次女の家族が泊まりに来ると、家の中は一気ににぎやかになります。
帰った後は少し静かになってしまいますが、その静けささえ、どこか心地よく感じます。
北関東に住む長男の娘から、たまにテレビ電話がかかってくるのも楽しみの一つです。
画面越しでも、「おじいちゃん」と呼んでくれるだけで、自然と笑顔になります。
若い頃は、そんな何気ない時間をゆっくり味わう余裕はありませんでした。
仕事に追われ、次の目標ばかりを見ていました。
だからこそ今、こうした日常がとてもありがたく感じます。
大きな成功だけが幸せではない。
特別な出来事だけが幸せでもない。
何気ない毎日を「ありがたい」と思えること。
それが、本当の幸せなのかもしれません。
もちろん、今でも新しいことへの挑戦は続けています。
やりたい仕事も、実現したい夢もあります。
でも、その挑戦を支えてくれるのは、案外こうした穏やかな日常なのだと思います。
忙しい毎日の中でも、小さな幸せを見つける。
そんな心の余裕を、これからも大切にしていきたいと思っています。
第18回 最近、小さな幸せを感じることが増えた
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