第5回 なぜ事業承継は進まないのか?


「そろそろ考えないといけないとは思っているんだけど…」

多くの社長がそう言いながら、
事業承継は“先送り”されたままになっています。

しかし現実には、

優良企業であっても、事業承継が進まないまま時間だけが過ぎている

ケースが非常に多いのです。

では、なぜ事業承継は進まないのでしょうか?



理由① 社長しか考えていない

事業承継は、多くの場合「社長の頭の中だけ」にあります。

・後継者にはまだ話していない
・幹部にも共有していない
・家族とも十分に話していない

つまり、
“考えている”だけで、何も動いていない状態
です。

この段階では、当然ながら進むはずがありません。



理由② 株価が分からない

事業承継の出発点は「自社株評価」です。

しかし実際には、

・株価を知らない

・評価方法が分からない

・高いのか安いのか判断できない

この状態のまま、止まってしまう会社が非常に多いのです。

株価が分からなければ、

・いつ動くべきか

・誰にどう渡すべきか

・税負担はどの程度か

何も判断できません。



理由③ 専門家任せで“腹落ちしていない”

銀行や税理士に相談しているにもかかわらず、進まない会社があります。

なぜか?

社長が内容を理解していないからです。
・提案の意味が分からない

・リスクが見えていない

・納得できていない

この状態では、決断できるはずがありません。



理由④ 現状維持で困っていない

これが最も根深い理由です。

・業績は悪くない

・資金繰りも回っている

・自分もまだ元気

だからこそ、

「今すぐやらなくてもいい」

と判断してしまいます。

しかし、事業承継は“問題が起きてから”では遅いのです。



放置するとどうなるか?

事業承継を先送りすると、

・株価が上がりすぎて承継困難

・後継者の準備不足

・親族・株主間のトラブル

・最悪の場合、黒字廃業

こうしたリスクが現実になります。



社長が今すぐやるべきこと

まずはシンプルで構いません。
・自社株評価を把握する
・株主構成を整理する
・後継者の方向性を決める
・信頼できる相談相手を見つける

ここからすべてが動き始めます。



今週の結論

事業承継が進まない理由は、複雑ではありません。

「分からないから動けない」
「動かないからさらに分からない」


この繰り返しです。

だからこそ、

“知ること”が最初の一歩です。

事業承継は、待ってくれません。
社長が動いた瞬間にしか、前に進まないのです。



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