第7回:最近よく見る夢

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最近、不思議なことがあります。

夢の中で、よく銀行時代に戻っているのです。

しかも、楽しかったことではありません。

なぜか決まって、苦しかった場面ばかり出てくる。

数字に追われている夢。
取引先対応で悩んでいる夢。
大きな案件を抱え、眠れなかった頃の夢。

「まだ終わっていません」
そんな空気の中で、必死に走り回っている。

夢の中なのに疲れるのです。

朝起きて、「何で今さら、こんな夢を見るんだろう」と思うことがあります。

銀行を辞めて、もう10年以上経つのに。

当時は、とにかく必死でした。

毎日数字に追われ、結果を求められる。
支店の空気も厳しい。
うまくいくことばかりではありません。

もちろん、やりがいもありました。

多くのお客様と出会い、たくさんの経験をさせてもらった。
今の自分の土台になっていることは間違いありません。

でも、その裏側には、相当なプレッシャーもありました。

当時は若かったこともあり、「頑張るのが当たり前」と思っていました。

弱音を吐くこともなく、休むことも苦手でした。

今思えば、かなり無理をしていたのだと思います。

40歳で大病をしたのも、無関係ではなかったのかもしれません。

人は、自分が思っている以上に、心も体も記憶している。

だから、今になって夢として出てくるのかもしれません。

ただ、不思議なのは、嫌な夢なのに、どこか懐かしさもあることです。

苦しかった。
でも、あの頃は確かに全力で生きていた。

逃げずに向き合い、必死に働いていた。

だからこそ、今の自分がある。

そう考えると、あの苦しかった時間も、自分の人生に必要な時間だったのかもしれません。

最近は、そんなふうに思えるようになりました。

人生は、楽しかったことだけではできていない。

苦しかった時間も、悩んだ時間も、失敗した経験も、全部含めて今につながっている。

だから今日も、過去の自分に少し感謝しながら、前に進んでいこうと思っています。