最近、不思議なことがあります。
夢の中で、よく銀行時代に戻っているのです。
しかも、楽しかったことではありません。
なぜか決まって、苦しかった場面ばかり出てくる。
数字に追われている夢。
取引先対応で悩んでいる夢。
大きな案件を抱え、眠れなかった頃の夢。
「まだ終わっていません」
そんな空気の中で、必死に走り回っている。
夢の中なのに疲れるのです。
朝起きて、「何で今さら、こんな夢を見るんだろう」と思うことがあります。
銀行を辞めて、もう10年以上経つのに。
当時は、とにかく必死でした。
毎日数字に追われ、結果を求められる。
支店の空気も厳しい。
うまくいくことばかりではありません。
もちろん、やりがいもありました。
多くのお客様と出会い、たくさんの経験をさせてもらった。
今の自分の土台になっていることは間違いありません。
でも、その裏側には、相当なプレッシャーもありました。
当時は若かったこともあり、「頑張るのが当たり前」と思っていました。
弱音を吐くこともなく、休むことも苦手でした。
今思えば、かなり無理をしていたのだと思います。
40歳で大病をしたのも、無関係ではなかったのかもしれません。
人は、自分が思っている以上に、心も体も記憶している。
だから、今になって夢として出てくるのかもしれません。
ただ、不思議なのは、嫌な夢なのに、どこか懐かしさもあることです。
苦しかった。
でも、あの頃は確かに全力で生きていた。
逃げずに向き合い、必死に働いていた。
だからこそ、今の自分がある。
そう考えると、あの苦しかった時間も、自分の人生に必要な時間だったのかもしれません。
最近は、そんなふうに思えるようになりました。
人生は、楽しかったことだけではできていない。
苦しかった時間も、悩んだ時間も、失敗した経験も、全部含めて今につながっている。
だから今日も、過去の自分に少し感謝しながら、前に進んでいこうと思っています。
第7回:最近よく見る夢
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