第28回 LBOとは?

~なぜ少ない自己資金で会社を買えるのか?~

「会社を引き継ぎたい。でも、株式を買うお金がない」

前回、従業員承継の最大の問題は、株式取得資金だとお話ししました。

例えば、会社の株式価値が5億円。後継者である専務が、いくら優秀でも5億円を個人で用意するのは簡単では
ありません。

そこで知っていただきたいのが、LBO(レバレッジド・バイアウト)という手法です。

① LBOとは何か?

簡単に言えば、買収する会社の将来の収益力などを裏付けに、借入を活用して会社を買収する方法です。

例えば、株式価値5億円の会社を買収するとします。

後継者側が設立した会社に自己資金1億円を出資し、残り4億円を金融機関から借り入れる。

その資金で株式を取得し、買収後は対象会社のキャッシュフローなどを活用して借入金を返済していく
仕組みです。

もちろん、実際に融資を受けられるかどうかは、会社の収益力や財務内容などによって異なります。

② 大切なのは「返済できる会社」かどうか

LBOで金融機関が重視するのは、会社の返済能力です。

毎年安定した利益を出しているか。

十分なキャッシュフローがあるか。

多額の設備投資が必要ではないか。

そして、後継者に経営能力があるか。

つまり、会社の収益力そのものが、事業承継を実現する力になるのです。

③ 借入が会社の成長を妨げてはいけない

ただし、注意も必要です。

株式を取得できても、多額の借入返済に追われ、設備投資や人材採用ができなくなれば本末転倒です。

LBOは、単に少ない自己資金で会社を買うための方法ではありません。

承継後も会社が成長できる資金計画をつくることが大前提です。

今週の結論

私は、事業承継では「後継者にお金がないから無理」と、簡単に諦めてほしくありません。

会社の収益力、株式価値、資金調達方法を整理すれば、新しい選択肢が見えてくることがあります。

そして、LBOは従業員承継だけでなく、M&AやPEファンドによる企業買収でも活用されています。

事業承継とは、株式を買うことがゴールではありません。次の経営者が会社をさらに成長させることが目的です。

社長、資金がないという理由だけで、優秀な後継者候補を諦めていませんか?



自社株評価・事業承継 個別相談受付中

非上場株式の評価ルール変更の可能性大!

改正前に、いや、今すぐ対策しましょう!

国税庁は表向き「公平性」と言いますが、実質は‟相続税ベースの評価が安すぎるところを是正したい“これだと思います。よって今後3年以内に起こり得ることは・・・

銀行員28年の経験と、多数の事業承継支援実績をもとに、社長目線で分かりやすく整理し、現実的な方向性をご提案します。

初回相談(60分) 料金:3万円(税込)

会社の現状整理・課題抽出・今後の方向性助言

▶ お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。