【実録事例】
年商4億円の木質燃料メーカー。
10年前に株を動かした社長と、動かなかった社長の差。
地方で木質燃料を製造するB社。
上場企業の発電所へ木質チップを供給し、将来性の高い企業でした。
当時の業績は、
・年商4億円
・利益5,000万円
・純資産2億円
社長58歳。
後継者は33歳のご子息でした。
誰が見ても、承継準備に入るべきタイミングでした。
株主構成はシンプルでした
・社長 80%
・後継者 20%
一見、何も問題がないように見えます。
しかし私は、社長との面談でこう感じました。
この会社は、これから伸びる。
理由は明確でした。
・再生可能エネルギー需要の拡大
・上場企業との取引基盤
・業界環境の追い風
・後継者の経営意欲と行動力
さらに、新事業会社C社の立ち上げ構想もありました。
そこで、10年後の株価を試算しました
顧問税理士が作成した10年間の収支計画をもとに試算すると、
当時1億1,000万円だった株価総額は、
10年後、4億円超になる可能性が高い
と判断しました。
社長保有80%の価値は、
将来3億2,000万円規模
になる計算です。
私は社長に申し上げました。
「今、株を動かさないと、将来の相続税は重くなります」
多くの社長は、
・まだ元気だから大丈夫
・その時に考える
・税理士が何とかする
と考えます。
しかし、伸びる会社ほど、
時間の経過そのものがリスク になります。
私が提案したこと
このタイミングで、
・後継者が別会社A社の社長株式を取得
・A社がB社の社長保有株式を取得
・グループ全体の持株体制を整理
・経営権と資産承継を同時に設計
を提案しました。
あわせて、
・現社長は会長へ
・後継者を社長へ昇格
・権限移譲を本格化
経営承継も同時に進めました。
そして現在
10年後、現実は予想以上でした。
・B社株価 6億円
・C社株価 10億円
グループ企業価値は大きく成長しました。
もし、あの時株式承継をしていなければ、
莫大な相続税負担が発生していた可能性があります。
現在は、会長は完全引退。
後継者社長がグループを率い、IPOも視野に入れています。
今週の提言
承継は、“困ってからやる仕事”ではありません。
伸びる会社ほど、早く動いた社長が勝ちます。
株価が上がってからでは遅い。
体調を崩してからでは遅い。
相続が起きてからでは、もっと遅い。
成功した社長がやったこと
・元気なうちに動いた
・株価上昇を先読みした
・後継者に権限移譲した
・税務と経営を同時に考えた
これだけです。
ご相談ください
・将来、会社が伸びそうだ
・後継者はいるが株はそのまま
・株価が上がる前に対策したい
・承継と成長戦略を同時に考えたい
そのような社長こそ、今が動く時です。
事業承継とは、未来の利益を守る経営判断です。