第1回:朝の時間に考えること

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ここ数ヶ月、朝のウォーキングを続けている。

最初は、ただ健康のためだった。
年齢のこともあり、「少しは体を動かさないといけないな」
そんな軽い気持ちで始めたものだ。

1ヶ月目は30分、3,000歩くらい。
それが、2ヶ月、3ヶ月と続くうちに、気づけば50分、5,000歩ほど歩くようになっていた。

不思議なもので、続けていると変わるのは体だけではない。
頭の中も、少しずつ整理されていく。

歩きながら考えているのは、仕事のことばかりではない。
むしろ最近は、「これからどう生きていくか」
そんなことを考える時間の方が多くなった。

これまでの人生を振り返ることもある。
銀行員として働いていた頃のこと。
忙しさの中で、目の前の仕事をこなすことに必死だった日々。

そして、40歳のときに病気を宣告された日のこと。
あのとき初めて、「このままの生き方でいいのか」と考えた。

2度の手術、そして長い入院。
時間だけは、いくらでもあった。

その時間の中で、
「何のために働くのか」
「何を大切にして生きていくのか」
そんな問いと向き合うことになった。

あれから年月が経ち、今こうして歩きながら、また同じようなことを考えている。

人は、忙しくなればなるほど、考えなくなる。
大事なことほど、後回しにしてしまう。

だからこそ、あえて立ち止まる時間を持つこと。
それが、自分にとってはこの“朝の時間”なのだと思う。

特別なことは何もしていない。
ただ歩いているだけだ。

それでも、この時間があるかどうかで、1日の質は大きく変わる。

これからも、無理はせず、続けていきたいと思う。